
具体的評価の例
ウェルテックでは多様な製品評価を実施しており、東京科学大学および産業技術総合研究所の研究チームと連携しながら、
製品の安全性検証やユーザビリティ向上に向けた評価に取り組んでいます。

椅子の身体保持性能評価
過去に本プロジェクトと同様の実証研究を行った事例で、高齢者施設等において椅子の座り直しによる転倒リスク事象が発現されているため、転倒(ずり落ち)しにくい椅子の開発に繋げたものです。
座り直しの要因を抽出し、その対策を椅子に実装することで転倒リスクの低減に取り組みました。座り直し要因は、①お尻が痛い、②両足が床につかないことで起こる上体の不安定化、③正しい姿勢での座り方ではないために起こる上体の痛み等があり、こうした課題に対して①座厚(クッション厚)、②前後移動座面、③アンカーサポートといった条件 の組み合わせでリスク低減の実証を行った結果、座面は分圧されていることが分かります。
実証を行った企業は、この結果を踏まえ、さらに座面材質やクッション素材等の検討を進め、新製品を市場投入を目指しています。【令和元年度・経産省、産業保安等技術基準策定研究開発等事業(高齢者行動データライブラリを活用したセイフティ・バイ・デザイン促進事業)で取り組んだ例】

手すり使用時の姿勢・保持力評価
福祉用具の評価には、ラボでの検証の他、実環境での検証も可能です。必要に応じて、RGBDカメラや力センサなどの各種センサを使用した評価を行います。高齢者の日常生活の自然な動作から身体機能変化を計測・評価するための階段用手すり型二軸力センサを用いて、 100日間以上の在宅長期モニタリングによる昇降データを取得し、活動時間,昇降回数,速度,それらの経時変化を評価しました。このような製品開発に必要なデータも整備していきます。

事故データを用いたニーズ探索
事故データを保有する機関と連携して、新しい福祉用具が備えるべき機能の探索を行います。老人ホームなどの施設内、家庭内、屋外等で起こった製品関連事故のビッグデータを分析し、改善すべき生活状況を明らかにすることで、新たなニーズ探索へとつなげていきます。

典型的機器使用状況の可視化
どのような状況で日用品・福祉用具が実際に使われているかを可視化するツールも開発しています。いつ、どこで、どのような姿勢、ど のような力を使って製品を使用しているのかを定量的・視覚的に把握可能になります。
ウェルテックの支援内容

1.製品の安全・性能等評価
福祉製品・サービス等の安全性や性能等の評価をウェルテックに持ち込んで実施致します。
この段階は一次評価となり、健常者による実験などを中心に製品の安全性や性能、リスク等を有識者等の知見なども踏まえて評価等を行います。
評価期間などは、製品によって異なるため個別相談となります。

2.評価結果のフィードバック
一次評価での結果を製品開発事業者にお知らせ致します。
評価結果のフィードバックと共に今後の進め方についてご相談させて頂きます。具体的には、安全性や性能などに改善すべき点がある場合、その対策を講じて再度ウェルテックにて評価を実施するか等、継続的評価のご希望有無などのご相談となります。

3.実環境での評価実証
一次評価の結果、実際の高齢者に使って頂ける製品については、「ふくふく」内の民間高齢者施設等のご協力を得て、一定期間当該製品を利用してもらいます。
この期間においては、センサーカメラによる行動評価の記録や利用者及びケアスタッフ等の意見・要望・感想など、ディスカッションの場を設けて利用者目線、ケアスタッフ目線での評価を実施します。

4.評価実験の記録
民間高齢者施設等での実製品利用時には、生活行動をモニタリングする予定です。第三者が常に利用者に付き添うことが難しいため、センサーカメラ等で利用者が製品利用している場面等を撮影し記録します。現場での製品利用実態を把握することができると共に実際の利用方法(製品の扱い方など)の確認が可能です。

5.コンサルティング
製品の安全性・性能等の一次評価から実環境での実証をシームレスな協力体制の中で、必要に応じて製品開発事業者からの相談をはじめ、コンサルティングなども実施予定です。

6.各サービス伴走支援
各サービスに関しては、可能な限り伴走支援を行います。
お気軽にご相談ください。

